カンニングをしよう、と心に決めました。 こんな広すぎるテスト範囲、まともにやる方がおかしいわ。 テストが終われば全く使わなくなる知識を溜め込んで、そんなことに私の大事な脳みそは使われたくないし、そうよ、私の大脳新皮質はもっと大事なことのため…
「ねえねえ、熊田くん、もしさ、今のこの世界とは全然違う世界があったらって考えたことない?」 ろうそくが少しだけ揺らめいた。 「えっ?どういうこと?例えばどんな世界?」 僕は目を閉じたまま小さな声で答える。 「そうね、そこではね、今みたいに明日…
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